愛知県高校入試情報-多聞塾(豊田市)

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HOME | 愛知県公立高校 複合選抜のゆくえ(2020年版)

【愛知県公立高校入試】1校受験か、2校受験か

 
今年(2020年)から愛知県では
「入学者選抜制度の改善に関する検討会議」が開かれていて
公立高校を2校受験できる複合選抜制度などについて話し合われています。
現在はワーキンググループで話し合われていて、
11月ごろに結論が出ると聞いています。
 
この検討会議の結果が反映されるのは
2023年度入試からだそうですので、
 

 
2020年度(令和2年度)の
中3生:2校受験できます(複合選抜で受験できます)
中2生:2校受験できます(複合選抜で受験できます)
中1生:未定(話し合いの最中)
 

となります。
 
複合選抜が見直されるに至った経緯については
このページの下のほうにまとめてありますのでご覧ください。
 
 1回の検討会議の議事録は公表されていて下記より読むことができます。
 愛知県公立高等学校入学者選抜制度の改善に関する検討会議(第1回)の開催について
 
私は愛知県の複合選抜は、受験生にとって良い制度だと思っていますので、
是非今後も維持してほしいと考えています。
これを読んでいると、言いたいことがたくさんありますが、
そのうち3つを下記に記したいと思います。
 
1. 
今春の定員割れが1500名を超えたことや
2校志願率が8割を割り込んだためこのような話し合いが始まったようですが、
複合選抜を廃止すると定員割れが減るのかどうか疑問ですし、
2校志願率が8割を割り込んだとか、
近年志願率が減少していると言っても
それでも8割近くの人が利用しているわけです。
私としては、
定員割れを減らし、2校志願率を上げるために、
グループ分けを見直してほしいと思います。
豊田市の場合も、
Aグループ・Bグループの組み合わせの関係で、
受験パターンはたくさんあるようで限られています。
 
2.
検討会議では学区の縮小を求める委員がいました。
学区を縮小したら、受験生の選択肢はこれまでよりも減り
公立高校離れが進み、定員割れは拡大するように思います。
 
3.
また、検討会議の議事録にもありますが、
定員割れが増えたこと(全日制高校への進学者が減りつつあること)は
N高などの広域通信制の人気が高まっているからだと思われます。
この背景には、不登校・かくれ不登校の中学生が増えていることがあると思います。
このような調査はされているのでしょうか。

 

複合選抜 見直しの経緯

1.

愛知県の複合選抜は平成29年度入試にマイナーチェンジがありました。
それまでは推薦入試は2月中旬~下旬にありましたが
一般入試と同じ日程で行われるようになったため、
高校側の負担が増えたようです。
その他にも、平成29年度以降、
全日制課程への進学率が減ったため欠員数(定員割れ)が増え、
2校受験の志願率が減っていることなどが原因で
この協議会議が開かれることになったようです。
 

 

 

 
 
下記は、平成29年度の変更から今回の検討会議に至るまでの流れです。
なお、このページの資料の緑と青のマーカーは私(多聞塾塾長)が引いたものです。
 
 


 
愛知県の入学者選抜制度(全日制課程)の変遷より
 
全日制課程の高校(定時制・通信制ではない高校)への進学率は 93%で、
それを公立高校と私立高校で2:1になるように定員を決めているそうですが、
最近ではそれが 90%を割り込み、定員割れが増えているようです。
令和2年度愛知県立高等学校生徒募集計画について
 
これは、高校受験生の希望が多様化していることや
不登校の生徒(かくれ不登校も含む)の増加で
県内の通信制や広域の通信制(例えばN高など)の高校が人気だからだと思われます。
不登校の人に読んでほしい記事

2.

 
今年(2020年)の3月に、愛知県内の中学校と高校の校長先生を対象に
公立高校入試についてのアンケートが行われ、
その結果が公表されています。
入学者選抜制度に関するアンケート結果
 

 
なお、このページの青と緑のマーカーは私が引いたものです。
  
ここからはこのアンケートから、いくつかをピックアップして記載します。
 

 (1)

2校受験について、中学校と高校では考えが大きく違うようです。
 

 

(2)

2校受験する人たちは
AグループとBグループで2回試験を受けなくてはなりませんが、
多くの高校は改善を望んでいるようです。
複合選抜世代の私としては、2回受験するのは当たり前だと思っていましたが、
たしかに、あらかじめ第一志望校と第二志望校に出願したうえで
1回だけ試験を受けて合否判定が出れば、
受験生も採点する高校も負担が減ります。
 
ただ、検討会議(第1回)の議事録にもありますが、
高等学校教育課担当課長の話によれば、
1回の学力検査の成績を2校の合否判定に使うことは
技術的にできないとのことです。
 

 

(3)

群やグループについては改善だけでなく、「廃止する」という意見も見られます。

 

(4)

推薦入試が一般入試の日程に組み込まれていると
高校側は入試業務が大変なのでしょう。
ほとんどの高校が改善を望んでいます。
推薦入試についても後ほど補足します。
 

 

(5)

推薦入試の受験生が5科目の学力試験を受けることについて
中学校は肯定的ですが、
高校側は採点作業が大変なのでしょう、改善を望んでいます。
 
ただし、これについて、
受験生の学力を高める仕事をしている立場からすると
現行のように3月上旬まで緊張感をもって受験勉強することは良いことだと思っています。
平成28年度以前は、学力試験のない推薦入試が
一般入試の2~3週間前にあり、その1~2日後には合格発表がありました。
これで合格が決まって安心している推薦合格組と、
一般入試で戦う受験生では
残りの期間の勉強への本気度が違うので、学力の伸び方も違いました。
高校側も本来は、しっかり勉強した生徒の入学を望んでいると思います。
 

 

(6)

面接については「一般入試ではなくてもよい」や「廃止する」などの意見が書かれています。 
 
 

 

(7)

入試日程については、中学校側よりも高校側の方が多く
早めることを望んでいるようです。
 

 

推薦入試について

 
平成28年度以前の入試制度では
一般入試日程はいまと変わりありませんが、
推薦入試が2月中旬~下旬にありました。
そのため、推薦で学力的には少し届かない公立A高校をチャレンジで受けて、
ダメだったら一般入試第一志望に公立B高校、第二志望に公立C高校、
などという受験方法が可能でしたが、
現行の制度では推薦入試日程が一般入試日程に組み込まれたことで
推薦受験校が一般入試第一志望校になるため、
先ほどのような推薦でチャレンジ受験ができません。
 
そのため受験生の選択肢が減ったという意見もあります。
しかし、私はこのような受験方法で自分の学力以上の高校に入って
その後、定期試験で苦労している生徒も見ています。
  

愛知県の公立高校入試の制度改革について
新しい情報を得ましたらこのページに更新していきます。